子どもと学ぼう,からだのしくみ : あなたはどれくらいからだを知っていますか? : 駅伝シンポジウムにみるPeople-centered Careの発展過程(聖路加看護大学21世紀COEプログラム第7回国際駅伝シンポジウム報告)
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概要
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本稿は,聖路加看護大学21世紀COEプログラムの一環である『第7回COE国際駅伝シンポジウム『子どもと学ぼう,からだのしくみ』の概要を記述し,その運営実施過程を分析評価することにより,People-centered Careの構成要素について考察することを目的とする。第7回駅伝シンポジウムは,5歳児がからだを学べる方法を提示し一般市民と有意義な意見交換を行うことを目的とし,5歳児と両親,保育士や幼稚園教諭,看護師・養護教諭など5歳児にかかわる専門家を対象として開催された。シンポジウムの企画運営は市民との協働で行われた。シンポジウムは,(1)子どもが「からだを学ぶ」ための教材としてのテーマソング「からだフ・シ・ギ」の歌と踊り,(2)人間の消化機能を解説した紙芝居「リンゴがウンチになるまで」の上演,(3)子どもとからだのしくみを学ぶことについてのシンポジウム「子どもと学ぼう,からだのしくみ」から構成された。プログラムは,1プログラム20分以内とし,紙芝居・歌・踊りなどを取り入れ,子どもが飽きない工夫を行った。シンポジウムの運営実施における市民との協働過程においては,これまでのCOE活動から得られたPeople-centered Careの要素〔役立つ健康情報の生成〕〔異なる視線でのつながり〕等が確認され,「コミュニティに潜伏しているニードを湧きあがらせ(互いに確認し)顕在化させ,活動を専門家との協働へと移行し発展させる」過程を経験し,新たに〔互いに確認する過程〕という要素を見いだした。また,駅伝シンポジウムにおいて,当初,模索されていた市民との協働(2004年)が,湧きあがったコミュニティとの協働(2005年)へと視点を移し,さらに,協働が進行しているコミュニティと専門家が活動のさらなる展開を共に模索するシンポジウム(2006年)へと,市民との協働のプロセスが発展していることが確認された。コミュニティとのさらなる協働のあり様,「5歳児がからだを学べる方法」の具体的評価方法,などが,今後の課題として再確認された。
- 聖路加看護大学の論文
著者
-
菱沼 典子
聖路加看護大学
-
多田 敦子
聖路加看護大学大学院
-
森 明子
聖路加看護大学
-
今井 敏子
東洋英和女学院小学部
-
岩辺 京子
聖路加看護大学
-
佐居 由美
聖路加看護大学基礎看護学
-
大久保 暢子
聖路加看護大学大学院博士課程 基礎看護学専攻 形態機能学
-
印東 桂子
聖路加看護大学大学院修士課程
-
三森 寧子
聖路加看護大学大学院修士課程
-
有森 直子
聖路加看護大学
-
山崎 好美
聖路加看護大学
-
三森 寧子
聖路加看護大学 基礎看護学
-
松谷 美和子
聖路加看護大学
-
中山 久子
聖路加看護大学
-
石本 亜希子
聖路加看護大学
-
瀬戸山 陽子
東京大学大学院医学系研究科健康社会学
-
村松 純子
Baby in Me
-
小山 敦子
(株)episode
-
原 瑞恵
聖路加国際病院
-
原 瑞恵
聖路加看護大学看護学部
-
岩辺 京子
聖路加看護大学 基礎看護学
-
村松 純子
聖路加看護大学 基礎看護学
-
有森 直子
聖路加看護大学 母性看護・助産学研究室
-
瀬戸山 陽子
聖路加看護大学 基礎看護学
-
中山 久子
聖路加看護大学 基礎看護学
-
大久保 暢子
聖路加看護大学 基礎看護学
-
今井 敏子
聖路加看護大学 基礎看護学
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