南極海沿岸域のクロロフィルaの垂直的分布と現存量(英文)
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概要
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第26次南極地域観測隊ではBIOMASS SIBEX IIの計画の一環として, 1984年12月から1985年2月にかけて東南極海沿岸域のクロロフィルa量の垂直分布と現存量の調査が行われた。調査はブライド湾(70°05′-70°15′S, 23°50′-24°20′E)で12月と2月の2回, 9定点で行われ, グンネルス・バンク(68°00′-68°23′S, 30°00′-35°00′E)トリュツォ・ホルム湾(67°00′-68°00′S, 36°00′-38°00′E)では2月にそれぞれ7定点で行われた。水温は-1.87℃から2.1℃, 塩分は32.63から34.63の範囲内にあった。ブライド湾では, 12月には上層(0-50m)でクロロフィルa量は高い値を示し, 0-200m水柱内のクロロフィルa積算値は230.0-410.7mg/m^2であった。2月には, その値は95.1-207.2mg/m^2と減少していた。グンネルス・バンクとリュツォ・ホルム湾のクロロフィルa積算値は, それぞれ41.9-116.5mg/m^2と46.0-78.3mg/m^2であり, やはり上層で高い値を示したが, ブライド湾の値と比較して低い値であった。
- 国立極地研究所の論文
著者
-
福地 光男
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
福地 光男
国立極地研究所
-
福田 靖
熊本大学教育学部
-
福田 靖
熊本大学教育学部生物教室
-
大野 正夫
高知大学海洋生物教育研究センター
-
大野 正夫
高知大海洋研セ
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