南大洋の天然植物プランクトン群集を用いたクロロフィルα蛍光分析における抽出溶媒としてのN,N-ジメチルホルムアルデヒドと90%アセトンの比較(英文)
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概要
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南大洋で採集された天然植物プランクトン群集に対して, N, N-ジメチルホルムアミド(DMF)および90%アセトンの2種類の溶媒を用いて色素の抽出を行い, クロロフィルαおよびフェオ色素濃度を蛍光法によって求めた。前者の溶媒は第33次日本南極地域観測隊が用いたものであり, 後者は従来の観測隊で用いられてきたものである。溶媒が異なってもクロロフィルα濃度には統計的に有意な差が認められなかった。フェオ色素に関しても溶媒の違いによる統計的有為差はみられなかった。しかしながら, フェオ色素の場合, クロロフィルαの場合に比べ相関が有意に低く, DMFで抽出したフェオ色素濃度の方が, 90%アセトンで抽出した場合よりも高くなる傾向があった。クロロフィルαとフェオ色素を加えた全クロロフィル色素濃度の場合には, 溶媒間の回帰直線の傾きを考慮すると, 前者で抽出した方が後者よりも約10%ほど高かった。
- 国立極地研究所の論文
著者
-
原田 尚美
海洋研究開発機構地球環境変動領域物質循環研究プログラム
-
小達 恒夫
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
福地 光男
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
福地 光男
国立極地研究所
-
小達 恒夫
国立極地研究所
-
原田 尚美
名古屋大学大気水圏科学研究所
-
原田 尚美
Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology
-
原田 尚美
海洋研究開発機構
-
小達 恒夫
三重大学生物資源学部
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