過去12万年にわたるオホーツク海南西部の表層水温変動
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概要
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オホーツク海南西部の海底堆積物に記録された過去12万年にわたる表層水温の変動を、北太平洋の高緯度海域では世界で初めて20-40年という高い時間分解能で復元する事に成功した。結果は、数十年程度の周期で水温にして 4-5度という振幅の変動を示し、ダンスガードオシュガーサイクル(数十年-100年程度の周期で繰り返す温暖・寒冷サイクル)に連動し、氷期にしては暖かい時代が繰り返し生じていたことがわかった。このように、高緯度縁辺海は深刻な環境変動を記録しており、今後ますますその実態解明の研究に取り組む必要がある。
- 2007-03-23
著者
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坂本 竜彦
海洋研究開発機構
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原田 尚美
海洋研究開発機構地球環境変動領域物質循環研究プログラム
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原田 尚美
海洋科学技術センター海洋観測研究部
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原田 尚美
名古屋大学大気水圏科学研究所
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原田 尚美
Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology
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原田 尚美
JAMSTEC
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原田 尚美
海洋研究開発機構
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