2002年及び2003年夏季,南極海の東経140度線に沿った大型動物プランクトンの分布パターン(英文)
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概要
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2002年及び2003年の南極海の夏季,東部インド洋区のウイルクスランド沖の東経140度線上において,白鳳丸及びタンガロアによる3回の調査航海によって行われたRMT-8(目合: 4.5mm, 開口面積: 8m3)ネット採集によって得られた標本に基づいて,大型動物プランクトン群集構造を調べた.クラスター解析の結果,大型動物プランクトン群集は,南極周極流の南縁(SB-ACC: Southern Boundary of the Antarctic Circumpolar Current)で大きく二つの群集に分けられた.すなわち,SB-ACCの北方では大型動物プランクトン群集は,Salpa thompsoni, Euphausia frigida及びThemisto gaudichaudiiなどのoceanic communityが卓越していた.一方,SB-ACCの南方ではEuphausia superba及びEuphausia crystallorophiasなど大陸寄りに主分布域をもつ動物プランクトンが卓越していた.SB-ACCは,南極海の上記の主要な大型動物プランクトン種の出現の差によって特徴付けられることが示唆された.
著者
-
小達 恒夫
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
谷村 篤
三重大学大学院生物資源学研究科
-
小達 恒夫
国立極地研究所
-
西川 淳
東京大学海洋研究所
-
川口 創
オーストラリア南極局
-
Hosie Graham
オーストラリア南極局
-
真壁 竜介
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
岡 信和
三重大学大学院生物資源学研究科
-
高橋 邦夫
オーストラリア南極局
-
Takahashi Kunio
National Institute Of Polar Research 10-3 Midori-cho Tachikawa Tokyo 190-8518 Japan
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