Canadian Arctic Shelf Exchange Study(CASES)計画についてのワークショップ報告
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
CASES(Canadian Arctic Shelf Exchange Study)計画はカナダのラバル大学を核としてカナダ,日本,アメリカなど10数カ国の研究者が参加する国際共同研究である.CASES計画はボーフォート海南東部のアムンゼン湾に形成されるCape Bathurst polynya,更にはマッケンジー河口流域から大陸棚域,またその北方海盆域との間(69°-73°N,122°-140°W)を対象海域としている.CASES計画の目的は,これらの海域における生態系の構造と機能の解明,および物質循環過程の解明である.CASES 2003-2004航海の大きな特徴は1年間にわたり観測船を研究海域に定置させることにある.そのため極域では例を見ない冬期間や早春の大規模な海洋観測が可能となる.そこで,日本の研究グループでは,これまで研究例の少ない寒冷海域における動物プランクトンの越冬生態に注目し,その活動が年間の物質循環過程に与える影響について明らかにすることをコアプロジェクトとした.得られる観測結果は,長期的な地球規模の環境変動を評価する上でも重要な科学的知見となる.
- 国立極地研究所の論文
著者
-
福地 光男
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
三瓶 真
ラーバル大学ケベック海洋研究部門
-
服部 寛
北海道東海大学工学部海洋開発工学科
-
福地 光男
国立極地研究所
-
佐々木 洋
石巻専修大学理工学部生物生産工学科
-
三瓶 真
国立極地研究所
-
佐々木 洋
石巻専修大 理工
関連論文
- カナダ北極圏ボフォート海におけるマリンスノーフラックスおよび内部の微小生物相の変化
- 「海鷹丸を用いた南極研究ワークショップ2008」報告
- 2006年南極医学医療研究集会報告
- 「ふじ」航路(1977-1978)における表面海水中のクロロフィルa量
- 1981-1982年「ふじ」航路におけるクロロフィルα量分布報告(英文)
- 2004-05年夏季のオングル海峡定着氷下における植物プランクトンと栄養塩の時系列変化
- 国立極地研究所のサイエンス・データマネージメントに関するワークショップ報告
- 「2004年南極における医療・医学研究に関する研究集会」の報告
- 夏季の南極昭和基地周辺の定着氷下におけるクロロフィルa及び硝酸塩濃度の時間変化
- 専用観測船による海洋観測に関する研究小集会(その2)」報告
- 1991/1992年夏季の南極昭和基地周辺の定着氷下における植物プランクトン細胞フラックス(英文)
- 夏季の南極昭和基地周辺における観測から得られた海氷厚と水中光量の経験的関係(英文)
- 1991/1992年夏季の南極昭和基地周辺の定着氷下におけるクロロフィルaの鉛直フラックス (英文)
- Canadian Arctic Shelf Exchange Study(CASES)計画についてのワークショップ報告
- ワークショップ「2001/2002年南極海複船時系列観測データ管理及び成果取りまとめ」報告
- 「第44次南極地域観測隊観測研究小集会-専用観測船」報告
- 「専用観測船による海洋観測に関する研究小集会」報告 -第43次隊報告及び第44次隊観測計画-
- 南大洋研究計画に関する日豪ワークショップ報告
- 1999/2000年夏季南極海インド洋区にて連続プランクトン採集器により 観測された表層動物プランクトン群集 (英文)
- 「南極域海洋研究における複合領域研究立案に関する研究小集会」報告
- JARE-39, -40「しらせ」航路に沿った夏季南大洋インド洋区における 表層水中の動物プランクトン現存量
- 「第44次南極地域観測における南極海海洋観測に関する研究小集会」報告
- 「第43次南極地域観測における研究観測に関する観測研究小集会-専用観測船による南極海海洋観測」報告
- SARES (Saroma-Resolute Studies) プロジェクトにおける1992年2月ー3月のサロマ湖の生物学的観測資料 (英文)
- 南極昭和基地沿岸におけるウニSterechinus neumayeri (Meissner)の繁殖期と初期発生
- 第23次越冬隊海洋生物観測(BIOMASS計画)報告1982
- 夏季の北太平洋亜寒帯域におけるクロロフィルa分解物の不均一分布 (総特集 亜寒帯太平洋における生物代謝と物質循環--白鳳丸での研究から)
- 第33次南極地域観測隊報告 ─夏隊 (1991-1992) 及び越冬隊 (1992)の活動─
- 28S rDNA配列によるアニキス亜科3種の種判別
- 底生性カイアシ類の糞粒食・糞粒破壊行動
- 海底表層堆積物中に残るカイアシ類由来のDNAの抽出と同定
- DNA配列を用いたカイアシ類俳糞者の推定
- 深層のフラックスから南極海表層の新生産が推定できるか? (総特集 南極海と地球環境)
- 1992年〜1994年の南極大陸沿岸定着氷域における沈降粒子フラックスの変動
- What do we collect using sediment traps ?
- 海産カイアシ類を用いた28S _rRNA遺伝子のPCR増幅法と海中デトライタスに含まれるカイアシ類由来のDNA検出への応用
- 外国共同研究報告-南極プリッツ湾での日豪海洋生物共同調査, 1992
- 高緯度海域におけるノルパックネット標準採集の特性-その2.荒天下に起こる過剰曳網とプランクトン現存量評価
- 南極リュッオ・ホルム湾における海水と海氷中の珪藻, およびそれらの底質中での保存
- 1978-1979年, 南極海インド洋区におけるクロロフィルα分布(英文)
- 1972-1973年, 南極海インド洋区におけるクロロフィルαの垂直分布(英文)
- 夏季の北太平洋亜寒帯域におけるクロロフィルa分解物の不均一分布
- 昭和基地近くの海氷下で観察されたParalabidocera antarctica(橈脚類)の集群について(英文)
- 日本海羽幌町沖海域における動物プランクトンの季節変化 : 1989年1月から90年3月
- 北海道羽幌町における魚礁設置海域の調査 : そのII.1989年1月と3月の動物プランクトン分布
- 日本南極地域観測隊における医学研究の経緯と将来展望
- 夏季南極海インド洋区の氷縁域と季節開水面域における, 栄養塩とin vivo蛍光の分布に見られる空間パターン(Journal of Oceanography Vol.56(2000))
- 南極海沿岸域のクロロフィルaの垂直的分布と現存量(英文)
- 1994年初春及び初夏の南極昭和基地周辺の定着氷下で採集された沈降粒子の組成
- 南極リュツオホルム湾における海底堆積物に含まれる有機物の解析
- 気候変動が極域のプランクトン生態系に及ぼす影響
- 南極半島から発見されたHarpacticus furcatus LANGとそのコペポダイト期幼生について
- 南大洋の天然植物プランクトン群集を用いたクロロフィルα蛍光分析における抽出溶媒としてのN,N-ジメチルホルムアルデヒドと90%アセトンの比較(英文)
- 高緯度海域におけるノルパックネット標準採集の特性
- 「海鷹丸」南極航海で観測された海洋性エアロゾルの光学的厚さ
- 南太洋オーストラリア区における表層海洋中の二酸化炭素分圧の経年変化と季節変化
- サロマ湖季節海氷直下の動物プランクトンの分布生態 (総特集 海氷生態系--サロマ湖とオホーツク海の研究から) -- (3章 海氷生態系の生物過程)
- 北極ポリニア域の生物生産にともなう炭素循環 (総特集 北極圏環境変動)
- 北極域の動物プランクトン--特にカイアシ類の生態 (総特集 動物プランクトン) -- (3章 甲殻類プランクトン)
- 1985/86年夏季,南極海インド洋区における表面海水中のクロロフィル α 量の連続観測 (英文)
- 北極海海氷域における基礎生産とエネルギー移動の時系列的変動の研究(PREFLA計画)(英文)
- サロマ湖(塩水湖)におけるice algae による着色海氷(英文)
- 「極域海洋研究における複合領域研究立案に関する研究小集会」報告
- 「極域海洋における物理・化学・生物海洋学研究の将来展望」に関する研究小集会報告
- 「しらせ」航路上における植物プランクトン量の微細分布(東京〜フリマントル, オーストラリア, 1991年)(英文)
- JARE-33第1レグ(東京〜フリマントル,オ-ストラリア)に沿ったピコ植物プランクトンの表面分布〔英文〕
- 海氷下動物プランクトン採集器"NIPR-1"について〔英文〕
- 「しらせ」搭載用コンテナ実験室の概要
- 南極研究科学委員会の連続プランクトン採集器専門家グループワークショップ報告
- 第52次日本南極地域観測隊夏隊における東京海洋大学「海鷹丸」観測報告
- Plankton shell fluxes and biological productivity in the subarctic regions of the Pacific Ocean
- Sediment trap experiments in the seasonal sea ice areas
- 「ふじ」航路(1976-1977)における表面海水中のクロロフィル-α量(英文)
- 南極産硬骨魚の腎臓および膀胱の比較研究〔英文〕
- 豪日南極共同研究に関するワークショップの報告およびその関連成果
- 南大洋インド洋区で採集されたNORPAC ネット標本における動物プランクトン湿重量の再評価