「しらせ」航路(1984-1985)における表面および船底海水中のクロロフィルα量(英文)
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概要
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1984年11月から1985年4月まで第26次南極地域観測隊による海洋生物定常観測の一環として, 「しらせ」航路上に沿って表面海水中(バケツ採水)および亜表面海水中(船底からのポンプ採水, 水深約8m)のクロロフィルa量を測定した。表面海水と亜表面海水中のクロロフィルa量の値は, 全測定値の平均値で比較すると, 前者で0.01mg/m^3高かった。しかし, 両深度におけるクロロフィル濃度の変動のしかたは全航海を通して同じ傾向を示し, 両者間にはきわめて高い正の相関が認められた。南大洋のクロロフィルa濃度は12月上旬, 東経110度線上に沿った南下航路上において, オーストラリア亜南極前線と南極収束線の間で最大値1.51mg/m^3を記録した。2ヵ月経過後の3月上旬, 東経40度線に沿った北上航路では南緯62度付近で最大値1.17mg/m^3を観測した。
- 国立極地研究所の論文
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