奥氷河岩・白瀬氷河上湖の採水調査
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概要
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白瀬氷河の右岸(東側)の奥氷河岩の近くに1962年1月以来空中写真によって氷河上湖がほぼ同じ位置に確認されている。湖の成因および湖水が海とつながっているかどうかを調べるために, 1984年1月, 湖の地形調査および採水調査を行った。湖の大きさは, 長さ2700m, 幅360mで, 湖水面の高度は56-65m, 湖底面は海抜16-25mで海水面より高いことが明らかになった。湖水は電気伝導度の測定結果から, 周辺の融雪水または融氷水であることが明らかになった。湖は流速の大きい白瀬氷河と湖の東側の基盤の盛り上がりによる流速の小さい氷流の間の強い剪断力によってクレバスが形成され, 融雪(氷)水が溜って湖に拡大したと推定される。
著者
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