統計的手法を用いたDNAマーカーによるタマネギの品種識別
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
19個のDNAマーカーを用いて,タマネギ複数個体分析し,集団のアリール頻度を算出した上で,そのアリール頻度を有意差検定することにより品種識別が可能であった.国内外の45品種(2系統を含む)について,有意差検定を行った結果,0.1%及び1%有意水準で990通り中5品種間を除き識別が可能であった.国内外の12品種を用いて年次変動を確認したところ,アリール頻度は安定しており,0.1%及び1%有意水準で有意差はなく,年次変動は少ないと考えられた.また,西日本の主要品種である3品種を用いて地域間差を確認したところ0.1%及び1%有意水準で有意差はなく,地域間差も少ないと考えられた.予め対象品種各24個体で各品種のアリール頻度を調査しておき,市場流通品を1件あたり15個体分析し,そのアリール頻度と比較した結果,国内5品種31件において,誤りなく品種を識別することができた.自家採種されている北海道の札幌黄を用いて,育成者の違いがアリール頻度に与える影響を調査した結果,育成者の違いによりアリール頻度に差が出てくるとの結論を得た.
- 社団法人 日本食品科学工学会の論文
- 2006-09-15
著者
-
鈴木 忠直
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
-
安井 明美
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
-
臼井 裕一
独立行政法人農林水産消費技術センター
-
鈴木 忠直
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
-
紙谷 元一
道立中央農試
-
紙谷 元一
DNA品種識別技術検討会
-
足立 静香
独立行政法人農林水産消費技術センター
-
紙谷 元一
北海道立中央農業試験場
-
中島 寿亀
佐賀県農業試験研究センター
-
山元 義久
兵庫県立農林水産技術総合センター
-
中島 寿亀
佐賀農試研セ
-
安井 明美
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所
関連論文
- 無機元素組成によるカボチャの原産地判定技術
- ケルダール法による米黒酢の全窒素分測定方法の最適化
- 市販の国産野菜に含まれている硝酸濃度の実態調査
- オウトウのDNA品種識別技術の妥当性確認
- 無機元素組成による黒大豆「丹波黒」の産地判別
- 無機元素分析による乾シイタケの原料原産地および栽培方法の判別
- JAS規格見直しと食品成分表改訂で進む新規分析法と考え方の導入 (特集 変わる食品成分規格と分析法)
- (21) テンサイのそう根病抵抗性品種におけるウイルスの移行 (北海道部会)
- 米の胚乳部におけるアミノ酸分布〔英文〕
- 無機元素組成によるカボチャの原産地判定技術
- インドネシアのダイズ品種Wilisにおけるダイズわい化病抵抗性のQTL解析(北海道部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- 植物のDNA品種識別についての基本的留意事項 : 技術開発と利用のガイドライン
- 第1-4回食品成分分析技能試験結果
- ケルダール法による米黒酢の全窒素分測定方法の最適化
- 電位差滴定に基づく醸造酢の酸度測定法の室間共同試験による妥当性確認(分析の信頼性とバリデーション)
- Fragaria ×ananassa の毛状根培養におけるポリフェノール類生産
- 精米粉末中カドミウム及び主要無機質の技能試験(分析の信頼性とバリデーション)
- 改良デュマ法によるしょうゆの全窒素定量
- 産地判別法
- 農産物・加工食品原料の産地判別技術の現状と展望
- 食品の分析データの信頼性確保システムの確立
- ケルダール法における魚粉中の全窒素測定条件の検討及び燃焼法との比較
- コーンドミートの粗タンパク質測定のための燃焼法の室間共同試験による妥当性確認
- にんじん成分調査のためのサンプリング法の検討
- 玄米の無機元素含有量の品種間変異と産地の違いによる変動
- 穂上位置による玄米1粒中の無機元素含有量の差異 : 日本晴,コシヒカリおよびスノーパール(品質・加工)
- 玄米1粒中無機元素濃度の変動
- 収穫年が異なる玄米の無機元素含有量
- 山形みどりな, タカナ (山形青菜) およびハクサイの部位別ビタミン含有量
- マカロニ製品の灰分測定法に関する室間共同試験による妥当性確認(分析の信頼性とバリデーション)
- ダイズ連鎖群GのQTL解析
- 食品分析における一般成分測定法の標準化と食品成分表改訂の最新動向 (特集 タンパク・水分・脂質の分析技術)
- 食品分析の国際標準化と食品分析・標準化センターの活動 (特集 食品検査の信頼性確保)
- 食品分析に求められていること
- 山形みどりな(タカナとハクサイの細胞融合雑種)の成分特性
- 寒ざらし処理によるソバの成分変化
- 玄米1粒中無機元素含有量の穂上位置による差異
- コメ(oryza sativa japonica, 日本晴)1粒中の無機元素含有量の穂上位置による差異
- 食品
- ネギの産地判別のための無機元素測定法の確立と予備的検討
- 五訂増補日本食品標準成分表と脂肪酸成分表
- 五訂日本食品標準成分表の公表
- 食品の産地判別技術の展望
- シソ科およびムラサキ科植物におけるコーヒー酸誘導体
- DNA多型による北海道産タマネギの品種識別
- 統計的手法を用いたDNAマーカーによるタマネギの品種識別
- タマネギの品種識別用DNAマーカーの開発
- 無機元素組成による黒大豆「丹波黒」の一粒産地判別
- Kjeldahl法によるしょうゆの全窒素定量における分解条件の最適化
- 無機元素組成を利用した黒大豆「丹波黒」の産地判別技術
- 日本産と中国産の黒大豆「丹波黒」における無機元素組成の差異(品質・加工)
- 無機元素分析による黒大豆の産地判別(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- ヘテロ乳酸菌 Lactobacillus fructivorans に起因する加工味噌の膨れ
- DNA多型による白インゲンマメ品種「雪子亡」の識別
- 試験成績・研究成果 DNA多型による輸入大手亡の品種判別
- 食品研究にすぐに役立つ統計処理法-4-パタ-ン類似率とその応用--食品研究におけるパタ-ン解析
- 成分パタ-ンによる原材料配合率の推定--理論的考察
- アミノ酸組成による原料蛋白質の配合率の推定
- AELP法によるジャガイモYウイルス抵抗性遺伝子Ry_に連鎖したDNAマーカー
- アルミニウムはく容器を用いる乾式灰化法
- 穀類,果樹葉および海藻類中の金属元素の原子吸光法による定量への塩酸抽出法の適用
- ホテイアオイの部位別の無機成分含量
- 穀類・果樹葉および海藻類中の金属元素の原子吸光法による定量への塩酸抽出法の適用
- 食用油脂類の金属元素含量--油脂精製工程における含量の消長
- 食品中の塩素の電位差滴定法による定量
- 食品の水分定量法--高力価試薬を用いる高水分食品へのカ-ルフィッシャ-法の適用
- ホテイアオイ(Eichhornia crassipes Solms)根部による溶液中の鉛,銅およびカドミウムの吸着(ホテイアオイの根部を用いる溶液中の金属の除去および回収-1-)
- ダイズわい化病抵抗性に関するDNAマーカーの探索 : 1. 連鎖分析およびQTLマッピング
- 納豆菌,Basillus subtilis (natto) KFP419によるストラバイトの生成
- マイクロ波加熱を用いたケルダ-ル法による食品中の窒素の定量
- 食品試料中の無機元素定量のための密閉系マイクロ波システムによる迅速湿式分解
- 糸引納豆の劣化に関する研究 : ストラバイトの生成について : 食品
- 食品中の総アミノ酸測定のための加水分解法の改良--加水分解時間,分解温度および抗酸化剤の検討
- 食品中の無機元素定量のための誘導結合プラズマ発光分析法における多量元素の影響
- 十勝地方の新旧大豆品種にみられる収量構造の差異
- SSRマーカーを利用した小豆・菜豆の品種判別
- DNAマーカーによるテンサイそう根病抵抗性の選抜
- 豆類のDNA品種判別技術
- 中国東北部から導入したダイズ品種の収量構造と耐冷性
- ダイズわい化病抵抗性に関するDNAマーカーの探索 : 2. 圃場検定によるマーカーの評価
- ダイズわい化病抵抗性の異なるだいず姉妹系統のRAPD分析
- 液体懸濁培養細胞を用いたアグロバクテリウムによるテンサイの形質転換法
- ダイズシストセンチュウ抵抗性遺伝子rhg1に関するDNAマーカー解析
- 昭和61年十勝地方の大豆「トヨスズ」にみられた障害型冷害について
- DNAマーカーによるダイズわい化病選抜技術の開発 (北海道地域の研究成果情報(平成10年度)から)
- ケルダール法における魚粉中の全窒素測定条件の検討及び燃焼法との比較
- インゲンマメ子実からの品種識別--登録品種「雪手亡」の識別について (特集欄 植物新品種保護制度の現状と課題)
- 北海道地域の研究成果情報(平成13年度)から 豆類のDNA品種判別技術の開発
- テンサイそう根病抵抗性遺伝子の検定法とDNAマーカーによる選抜
- 研究・技術情報 やさしい遺伝子の話しとその利用--中央農試の遺伝子解析研究
- テンサイそう根病抵抗性に関するRAPDマーカー解析
- 標準物質
- 食品における微量分析とその信頼性確保
- 技能試験
- 食品における微量分析とその信頼性確保(ヘッドライン:微量分析と有効数字)
- PCRによる豆類種子の遺伝子型判定
- コーンドミートの粗タンパク質測定のための燃焼法の室間共同試験による妥当性確認
- 蛍光X線分析を用いたカボチャ種子の微量分析および産地判別への応用
- DNAマ-カ-育種 (特集 バイテク研究の現在・未来)
- 遺伝子診断(RAPD法)のための種子からの簡易DNA抽出法