コーンドミートの粗タンパク質測定のための燃焼法の室間共同試験による妥当性確認
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概要
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コーンドミートの粗タンパク質測定法に関し,5試験室に5種類のコーンドミートを材料として非明示で2点ずつ送り,燃焼法での室間共同試験を行った.共同試験において得られた併行相対標準偏差(RSDr %)は0.36~1.7% であり,室間再現相対標準偏差(RSDR %)は1.3~2.0% であった.また,室間共同試験データから求めたRSDRと予測RSDRの比であるHorRat(RSDR/PRSDR)は0.38から0.58であった.またこの結果を,同じ材料を用い,同時に行った日本農林規格(JAS)で規定されるコーンドミートのケルダール法での共同試験の結果と比較した結果,二つの測定方法の差はあったが,5材料中4材料がJIS Z8402-6〔ISO5725-6(1994)〕に記載されている二つの方法で測定したときのそれぞれの平均値の差の許容差の範囲内であった.残りの1材料は許容差を超えてケルダール法で得られた値に比較して燃焼法で得られた値が高くなったが,その差は0.33% であり,JAS規格の基準値21% の判断に影響を与えなかった.これらの結果,JAS規格のコーンドミートの粗タンパク質測定法における燃焼法の妥当性を確認した.
- 2010-09-05
著者
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安井 明美
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
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箱田 晃子
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
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鈴木 忠直
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
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渡邊 久芳
(独)農林水産消費技術センター
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浅野 正博
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
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井伊 悠介
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
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吉田 智美
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
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渡邊 久芳
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
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安井 明美
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所
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