Kjeldahl法によるしょうゆの全窒素定量における分解条件の最適化
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概要
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FAO/WHO合同食品規格委員会(the Codex Alimentarius Commission, CAC)に提案するケルダール法によるしょうゆの全窒素定量法について, 分解条件の最適化を行うため, 試料の採取方法, H_2SO_4, K_2SO_4及びCuSO_4(II)・5H_2O添加量と添加方法, 試料分解液が透明化後の分解継続時間を検討した.JAS検査法で採用されている容量採取法では, しょうゆの粘度の影響で精確に採取できず, 全窒素定量値の信頼度も低いことから, 試料1mlの重量を測定し, 定量値%(w/w)を比重で補正して全窒素分%(w/v)を求める方法を採用した.分解条件は, ケルダール分解装置を使用した場合, 試料1mlをH_2SO_4 10ml, K_2SO_4 10g, 20% CuSO_4(II)・5H_2O水溶液1mlを加えて分解し, 分解液透明化後, 約80分間加熱を続けて分解を完了するという条件が得られた.また, ブロック加熱装置を用いた場合, K_2SO_4添加量は8gが適当であり, それ以外の条件はケルダール分解装置と同じであった.この分解条件とJAS検査法の条件とを比較するため, 全窒素分の異なる3種類のしょうゆ, リジン水溶液及び(NH_4)_2SO_4水溶液を用いて併行試験及び添加回収試験を行った.その結果, 新たに設定した分解条件は現行のJAS検査法より併行精度が高く, 98〜100%の添加回収率が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2006-01-05
著者
-
鈴木 忠直
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
-
安井 明美
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
-
鈴木 忠直
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
-
野澤 慎太郎
独立行政法人農林水産消費技術センター
-
野澤 慎太郎
独立行政法人農林水産消費技術センター:(現)独立行政法人農林水産消費技術センター仙台センター
-
坂井田 健一
独立行政法人農林水産消費技術センター
-
野澤 慎太郎
独立行政法人 農林水産消費安全技術センター仙台センター
-
安井 明美
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所
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