タマネギの品種識別用DNAマーカーの開発
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概要
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日本,ニュージーランド,オーストラリア,アメリカ及びタイのタマネギ(Allium cepa L.)20品種を供試試料とし,品種間における遺伝的多様性を解析した.その結果,再現性の高い19個のSTSマーカーを作成した.これらマーカーを用いて各品種24個体における品種内個体差を調査した.葉緑体及びミトコンドリアDNAより作成したマーカーは品種内個体差がほとんどなかったが,その他のマーカーについては品種内個体差が多く確認された.これはタマネギが他殖性植物であることが原因と考えられ,現技術ではタマネギの1個体での品種識別は不可能であることが確認された.しかしながら,品種間において各マーカーのアリール頻度は一定の傾向を示し,これら頻度を2群の比率の差の検定で比較することにより品種を識別できる可能性が示唆された.
- 社団法人 日本食品科学工学会の論文
- 2006-09-15
著者
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鈴木 忠直
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
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安井 明美
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
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臼井 裕一
独立行政法人農林水産消費技術センター
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鈴木 忠直
独立行政法人農林水産消費安全技術センター
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紙谷 元一
道立中央農試
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紙谷 元一
DNA品種識別技術検討会
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足立 静香
独立行政法人農林水産消費技術センター
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紙谷 元一
北海道立中央農業試験場
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中島 寿亀
佐賀県農業試験研究センター
-
山元 義久
兵庫県立農林水産技術総合センター
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中島 寿亀
佐賀農試研セ
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安井 明美
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所
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