無機元素分析による乾シイタケの原料原産地および栽培方法の判別
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概要
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乾シイタケの傘部をマイクロ波試料分解装置により酸分解して試料溶液を調製した後,誘導結合プラズマ発光分析法により10元素(Na, Mg, P, K, Ca, Mn, Fe, Zn, Sr及びBa),また,誘導結合プラズマ質量分析法により19元素(Li, Al, V, Co, Ni, Cu, Rb, Y, Mo, Cd, Cs, La, Ce, Nd, Sm, Gd, W, Tl及びPb)を定量した.国産原木栽培品50試料,中国産原木栽培品47試料及び中国産菌床栽培品50試料の定量値を用いて構築した,栽培方法を判別する関数は別の検定用の60試料を100%の判別的中率で予測した.国産原木栽培品50試料と中国産原木栽培品47試料の定量値を用いて構築した,原料原産地を判別する関数は検定用の45試料を93%の判別的中率で予測した.これらの判別関数を2段階で利用することにより検定用試料全60件を95%の判別的中率で予測できた.また,3群を判別する関数も構築し,検定用の60試料を93%の判別的中率で予測した.乾シイタケの栽培方法及び原料原産地表示の信憑性を無機分析により検証できる手法が確立できた.
- 社団法人 日本食品科学工学会の論文
- 2006-09-15
著者
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門倉 雅史
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
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臼井 裕一
独立行政法人農林水産消費技術センター
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有山 薫
独立行政法人農林水産消費技術センター
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門倉 雅史
独立行政法人農林水産消費安全技術センター本部
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門倉 雅史
独立行政法人農林水産消費技術センター
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門倉 雅史
独立行政法人 農林水産消費安全技術センター 表示監視部 技術研究課
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