病巣性扁桃炎について--扁桃の二次疾患に及ぼす予後と扁桃誘発試験の診断的価値について (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
With the increasing attention given to the immunological role of the tonsil, a conservative attitude has developed toward tonsillectomy. We know, however, that there are some diseases which respond to tonsillectomy. This idea has introduced the concept of tonsillar focal infection. Unnecessary onsillectomy must be avoided. Hence, it is critical to determine whether the tonsil is the primary focus of infection or not.Seventy-one patients were suspected of tonsillar focal infection by the tonsillar provocation test and tonsillectomy was indicated. Thirty-eight patients underwent tonsillectomy and 68.4% of them showed improvement in their secondary diseases. Thirty-three patients for whom tonsillectomy was indicated did not undergo the operation and 39% of them showed improvement in their secondary diseases. The difference in the rate of improvement between the two groups was statistically significant. Those who underwent tonsillectomy within one year from the onset of the secondary disease improved more than those who underwent the operation after three years from the onset. The improved secondary diseases included kidney, skin and rheumatic diseases.We have been employing a massage provocation test when tonsillar focal infection is suspected. The patients whose secondary disease was alleviated had an increased number of WBC by the provocation test compared to those whose secondary disease was not alleviated. Among the non-tonsillectomized patients, those whose with secondary disease was not alleviated increased the number of WBC by the provocation test compared with the patients who improved. Other variables, such as ESR, body temperature and urinalysis were not significantly changed by the provocation test. It has thus been indicated that the increase in the number of WBC by the provocation test is a useful indicator of tonsillectomy for tonsillar focal infection.
- 耳鼻咽喉科臨床学会の論文
著者
-
伊藤 由紀子
三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
三吉 康郎
三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
坂倉 康夫
三重大学医学部耳鼻咽喉学教室
-
三井 洋
三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
金丸 泉
三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
金丸 泉
三重大学医学部耳鼻咽喉科
-
松原 隆志
三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
三吉 康郎
三重大学医学部耳鼻咽喉科
関連論文
- 鼻腔通気度検査についてのアンケート調査結果
- テマトロバンの鼻アレルギー臨床第III相試験 : テルフェナジンとの比較
- 抗アレルギー剤の鼻アレルギー薬効検定に及ぼす心身医学的因子の影響 : Traxanox (Y-12141)の二重盲検テストから
- 小青竜湯の通年性鼻アレルギーに対する効果-二重盲検比較試験-
- スギ花粉症の免疫療法による好塩基球ヒスタミン遊離率の抑制 : 免疫療法の客観的評価をめざして
- 442 免疫療法による好塩基球ヒスタミン遊離の変化 : HRTシオノギでのスギ花粉症免疫療法のモニタリング
- スギ花粉症免疫療法でのHRTシオノギキットによる好塩基球ヒスタミン遊離率の変化
- 基準木の雄花着生状況によるスギ花粉飛散予想
- 287 耳鼻咽喉科アレルギー外来受診患者における多抗原重複感作例の検討
- 238 三重大学インターネット花粉情報の現状
- 226 標準木の雄花着生によるスギ花粉飛散予想
- 131 塩酸フェキソフェナジンによる好塩基球含有ヒスタミン量抑制効果
- 鼻副鼻腔乳頭腫症例の検討
- 真珠腫性中耳炎術後の上鼓室陥凹と再発(再形成性)
- 上咽頭癌症例の臨床統計
- 299 スギ花粉症におけるHRTシオノギ(ヒスタミン遊離試験)の臨床的有用性の検討
- 当科における補聴器外来の現状
- 顎領域に限局した3重複悪性腫瘍例
- 喉頭癌の臨床統計的観察
- 当科における内視鏡下鼻内副鼻腔手術症例の検討 -特に鼻茸合併症例を中心に-
- 通年性アレルギー性鼻炎に対する免疫療法の治療成績とその評価
- 当教室過21年間の食道異物症例の集計
- 鼻疾患における遺伝的素因の解析とその意義 司会の言葉
- W113 通年性鼻アレルギーに対する減感作療法の効果と年齢、重症度との関係についての検討
- 気道粘膜研究(18最終回)上気道粘膜研究の目指すもの
- 気道粘膜研究(17)上気道粘膜上皮の機能
- 気道粘膜研究(16)ARSR
- 気道粘膜研究(14)鼻アレルギー
- 気道粘膜研究(13)慢性副鼻腔炎
- 気道粘膜研究(12)電子カルテ
- 鼻アレルギー : 難治化の背景とその治療法
- 喉頭腺扁平上皮癌の1例
- モルモット鼻アレルギーに対する小青竜湯の効果 : Acoustic Rhinomertryを用いた研究
- 6 プルラン結合スギ花粉抗原での免疫療法の効果 (1:アレルギー性鼻炎の最新治療 : 乳児から老人まで)
- P-10 実験的鼻閉モデルに対する小青竜湯の作用
- 小児の喘息及び鼻アレルギーにおける鼻粘膜過敏性の検討
- P180 判別分析を用いたスギ飛散リズムの予測(花粉症3,第20回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- スギ花粉症患者におけるIgG抗体に関する研究 : II. 減感作療法, 花粉の自然暴露による血清および鼻汁中IgG, IgE抗体の変動について
- スギ花粉症患者におけるIgG抗体に関する研究 : I.Radioimmunoassayによるスギ花粉抗原に対するIgG抗体の測定について
- 上顎部の嚢腫性疾患 : 臨床統計と走査電顕像
- 頭蓋振動(骨導音声)の音響学的分析
- 血清遮断抗体による鼻アレルギー減感作療法の評価
- 鼻 副鼻腔悪性腫瘍の臨床的観察
- 粘液繊毛輸送機能に及ぼす重力の影響
- 慢性副鼻腔炎鼻汁の粘弾性的性状について
- 慢性副鼻腔炎鼻汁の粘液繊毛輸送機能に及ぼす影響
- 顔面神経麻痺と瞬目反射
- 中耳結核48症例
- 上顎血管内皮肉腫 : 治験例と文献的考察
- 新生児に発生した巨大有茎性扁桃嚢腫 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 小児の鼻アレルギ-と気管支喘息について (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 副鼻腔炎に対するセアプロ-ゼSの薬効評価-1-Placeboとの二重盲検比較試験成績
- 当教室〔三重大学耳鼻咽喉科学教室〕における8年間の学校検診の統計学的検討 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 悪性リンパ腫95例の臨床的検討 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 鼻副鼻腔悪性リンパ腫7症例の検討
- Alport症候群,3家系5症例の検討
- 咽頭伏針の1例 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- アストレメヂンの鼻アレルギ-に対する治療効果--比較試験法による検討
- 耳鼻咽喉科領域感染症に対するアミペニックスSの使用小験
- 鼻アレルギ-に対する鼻内噴霧用Beclomethasone dipropionateエアゾ-ル剤の二重盲検法による臨床的検討
- セアプロ-ゼSの慢性副鼻腔炎に対する効果
- 顔面神経麻痺の治療成績 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- わが教室〔三重大学耳鼻咽喉科学教室〕におけるメマイ患者の統計的観察 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 口蓋扁桃悪性腫瘍の統計的観察 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 当教室〔三重大学耳鼻咽喉科学教室〕最近20年間の正中頚嚢腫症例 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- ヒト鼻腔の粘液繊毛機能
- Oncocytomaの2症例
- 当教室〔三重大学耳鼻咽喉科学教室〕における鼻アレルギ-減感作療法の遠隔成績 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 慢性副鼻腔炎鼻汁の研究-4-S-carboxymethylcysteineの鼻粘膜粘液繊毛輸送機能に及ぼす影響
- Mefenamic AcidとOxazolamの併用による咽喉頭異常感症の治療成績
- 慢性副鼻腔炎鼻汁の研究
- 粘液中ムコ多糖類の組織学的研究-1-
- PSKによる頭頚部悪性腫瘍の治療成績
- 扁桃摘出術術後創に対するアズノ-ルS錠の使用経験
- 頭頚部悪性腫瘍に対する5-FU Dry Syrupの治療成績および腫瘍組織内濃度の検討
- 慢性副鼻腔炎上顎洞貯留液の経時的分析 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 鼻副鼻腔悪性腫瘍の臨床的観察 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 病巣性扁桃炎について--扁桃の二次疾患に及ぼす予後と扁桃誘発試験の診断的価値について (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 鼻粘膜からの抗生物質の吸収について
- 聴器の横紋筋肉腫--症例報告と文献的考察
- 声門閉鎖反射 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 当科〔三重大学耳鼻咽喉科〕嗅覚外来の現況について (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 喉頭悪性腫瘍の臨床的観察--当教室〔三重大学耳鼻咽喉科学教室〕20年間の集計 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 瞬目反射--臨床的評価と文献的考察
- 当教室〔三重大学耳鼻咽喉科学教室〕における喉頭悪性腫瘍死亡例の検討 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 大唾液腺腫瘍の臨床統計的観察 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- ヒト口蓋扁桃における分泌型IgA (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- Kartagener症候群の一症例
- 慢性副鼻腔炎の免疫学的研究 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 耳下腺深葉部より発生した皮様嚢腫の1例
- 先天性後鼻孔閉鎖症の1例
- 大気汚染と慢性閉塞性肺疾患症例の音声機能
- Cystic hygroma8症例の検討
- 上顎全摘出術後の嗅覚と味覚について
- 鼻アレルギ-減感作治療における喘息の影響
- 上咽頭悪性腫瘍の臨床的観察--当教室〔三重大学耳鼻咽喉科学教室〕20年間の集計 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 上顎洞異物の1例 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- 頚動脈小体腫瘍の1例 (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
- Effect of Metharmon-F in middle-aged female patients with abnormal sensation in the throat.
- 当教室の鼻アレルギーにおける特異的減感作治療の評価