スギ花粉症患者におけるIgG抗体に関する研究 : II. 減感作療法, 花粉の自然暴露による血清および鼻汁中IgG, IgE抗体の変動について
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概要
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スギ花粉症患者治療群23例, 未治療群8例, 健常な林業従事者7例, 市街地在住の正常者7例を対象とし, 血清および鼻汁中のIgG, IgE抗体をそれぞれ protein A-Sepharose CL-4B を用いた radioimmunoassay とRAST法による測定した.血清IgG抗体は, 治療群>未治療群および林業従事者>正常者の順に高値を示した.減感作治療により血清IgG抗体は上昇したが, 鼻汁中IgG抗体/albumim が上昇する傾向はなかった.季節中の花粉暴露の多い林業従事者では, 季節前に比べ季節中に血清IgG抗体, 鼻汁中IgG抗体/albumin の上昇傾向を認めた.血清IgE抗体, 鼻汁中IgE抗体/albuminは治療開始後上昇する傾向はなく, 季節中には治療群, 未治療群ともに血清IgE抗体の上昇を認めた.スギ花粉に対する局所でのIgG抗体産生の可能性, 減感作治療の方法などについて考察し, 症状との相関性についても検討した.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1983-09-30
著者
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