小児の鼻アレルギ-と気管支喘息について (三吉康郎教授開講20周年記念論文集)
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概要
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This study was undertaken to ascertain whether nasal laboratory findings in asthmatic patients without nasal symptoms could be different from those in nasal allergic patients.Sixty-five patients between the ages of 5 and 18 years with extrinsic asthma (asthma group) were investigated by nasal symptoms, signs, and other laboratory findings. These results were compared with those obtained in the 71 patients of nasal allergy to house dust (nasal allergy group).1. The mean value of FEV1 in the asthma group was 67.9%±22.0.2. The skin test reaction to house dust was positive in 90.8% of the asthma group.3. The nasal provocative test to house dust was positive in 67.7% of the asthma group.4. Eosinophils in nasal secretions were abnormally increased in 44.6% of the asthma group.5. In the asthma group, 30.8% had asthma alone, 9.2% had asthma with atopic dermatitis, 40% had asthma with allergic rhinitis, and 20% had asthma with atopic dermatitis and allergic rhinitis.6. Maxillary sinusitis was found in 40% of the asthma group by nasal X-ray examination.7. Neutrophils in nasal secretion were increased abnormally in 53.1% of the asthma group.8. The mean value of eosinophils in the blood was 800.8/mm3±559.4 (n=62) in the asthma group, and 616/mm3±400 (n=66) in the nasal allergy group. There was a statistically significant difference between both groups (P<0.001).9. The mean values of serum IgE were 2474.8IU/ml±2640 (n=61) in the asthma group and 569.6IU/ml±670.5 (n=66) in the nasal allergy group. There was a statistically significant difference between both groups (P<0.001).10. The dilution test of the skin reaction and the RAST SCORE showed similar patterns in both groups.11. There was a similar correlation in the nasal signs of both groups. On the other hand, there was a converse correlation in the nasal symptoms of both groups.12. It was supposed that the difference in nasal symptoms in both groups might come from the difference of nasal mucosal reactivity or a concentration of histamine released from basophilic cells.
著者
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伊藤 由紀子
三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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内田 幸憲
国立療養所三重病院小児科
-
内田 幸憲
国立療養所三重病院
-
吉住 完
国立療養所三重病院小児科
-
浜口 富美
三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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坂倉 康夫
三重大学医学部耳鼻咽喉学教室
-
鵜飼 幸太郎
三重大学医学部耳鼻咽喉科学
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三吉 康郎
三重大学医学部耳鼻咽喉科
-
Sakata Fumi
三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
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