スギ花粉症患者におけるIgG抗体に関する研究 : I.Radioimmunoassayによるスギ花粉抗原に対するIgG抗体の測定について
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概要
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スギ花粉症患者血清中のIgG抗体の測定を日的とし, Foucardらの報告したprotein A-Sepharose CL-4Bを用いたradioimmunoassayについて検討した.スギ花粉のcrude extractをDEAEセルロースクロマトグラフィにて分画し, RAST inhibition test, SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動像により, 分子量38000と40000の蛋白質よりなるmajor allergen分画を得た.各分画を125^Iで標識してIgG抗体の測定を行ったが, 使用血清量50μlを用い, major allergen分画を用いた時に最も高い抗体価を得た.初回測定値と1ヵ月, 2ヵ月後の測定値との問に高い相関を認め, 再現性は良好であった.以上の結果より, 125^I標識major allergenとprotein A-Sepharose CL-4Bによるradioimmunoassayは, スギ花粉抗原に対するIgG抗体の測定に有用であり, 治療効果の検討などに利用できると考えられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1982-12-30
著者
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