微生物の生産する核酸分解酵素に関する研究(第1報) : Pellicularia属菌によるphosphodiesterase (5-nucleotide forming) の生産
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概要
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Pellicularia sp. H-11の振盪培養ろ液中にRNAを5-モノヌクレオタイドに分解する酵素が存在することを確め, pH 6.0, 60°, 2時間のRNA分解物をハブ毒5-ヌクレオチダーゼを用いて5-モノヌクレオタイドの生成量を定量した結果74%であった.またこの酵素生成におよぼす培地組成を検討した結果,次のとおりであった. (1) 無機窒素源は本菌の生育および酵素生成に不適当である. (2) ポリペプトン, NZ-アミン,アミノ酸液等は本菌の生育および酵素生成に適した窒素源である. (3) ポリペプトン0.5%にさらに肉エキス0.25%を添加することにより,酵素活性を高めることができる. (4) 培地にZnSO4・7H2Oを添加することによって酵素活性が高まる. (5) 炭素源としてはグルコースでも馬鈴薯デンプンでも酵素生成に大差は認められない. (6) 小麦ふすまによる固体培養でも本酵素の生産が可能である.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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土井 新次
名古屋大学農学部
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長谷川 安弘
名古屋大学農学部
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金子 安之
名古屋大学農学部
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中井 孝雄
名古屋大学農学部農芸化学科
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藤村 有信
名古屋大学農学部農芸化学科
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長谷川 安弘
名古屋大学農学部農芸化学科
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