二種類の炭素源を用いる酵母<I>SUC2</I>プロモーターからの遺伝子発現制御
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概要
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我々はパン酵母由来インベルターゼ遺伝子の<I>SUC2</I>プロモーターの下流に酵母<I>Ktuyveromyces lactts</I>由来の28kDaキラートキシンの分泌シグナル, マウス由来α-アミラーゼ遺伝子, パン酵母のホスホグリセレートキナーゼ遺伝子 (PGK) のターミネーターを持つ組換えプラスミドpNA3を, タンパク質高分泌性変異株であるパン酵母<I>Saccharomyces cerevisiae</I> A258株に導入し, <I>SUC2</I>プロモーターからの効率的な遺伝子の発現誘導について検討した.その結果, 炭素源として乳酸が存在する場合, <I>SUC2</I>プロモーターからの遺伝子の効率的な発現が可能であった.またグルコースと乳酸が存在した場合, 酵母はまずグルコースで増殖した後, 乳酸を利用しながらα-アミラーゼを生産した.乳酸濃度を10kg/m<SUP>3</SUP>に制御するためにオンライングルコース・乳酸2項目測定装置を用いてジャーファーメンター培養を試みた.炭素源としてグルコースと乳酸を組み合わせることにより.効率的な<I>SUC2</I>プロモーターからの遺伝子発現が可能であり, 最大α-アミラーゼ活性は2.23kat/m<SUP>3</SUP>に達した.
著者
-
飯島 信司
名古屋大学
-
大嶋 孝之
名大・工・生物機能工
-
小林 猛
名古屋大学
-
大嶋 孝之
名古屋大学工学部 生物機能工学科
-
張 小里
中華人民共和国西北大学化工系
-
菱沼 文男
三菱化成 (株) 生命科学研究所
-
張 小里
中華人民共和国西北大学 化工系
-
飯島 信司
名古屋大学工学部 生物機能工学科
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