3-6ヵ月齢子牛において飼料のCP水準とN源が異なる場合の増体,N出納および尿中プリン誘導体排泄量
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概要
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トウモロコシに北洋白身魚粉(WFM)とコーン•グルテンミール(CGM)を加えて調製したCP水準11%の濃厚飼料(BC),WFMとCGMの代りに尿素を添加したCP水準11%の飼料(BU),BCよりもさらにWFMとCGMの割合を高くしたCP水準15%の飼料(BC+C),およびBCに尿素を添加してCP水準を15%に調整した飼料(BC+U)の4種類を3ヵ月齢のホルスタイン種雄子牛に給与して,最長12週間までの成長試験を計4回,2週間を1期とする42ラテン方格法によるN出納試験を1回実施した.なお,試験飼料のTDN含量はほぼ同一(約75%)であり,N出納試験では1日当りの尿中プリン誘導体排泄量も測定した.成長試験はいずれも7-8頭から成る群飼区を2区設け,濃厚飼料と稲ワラを不断給与する条件で行なったが,BCとBUを比較した試験1,BC+CとBC+Uを比較した試験2,それにCP水準の異なるBCとBC+Uを比較した試験3,4のいずれにこおいても,増体成績や血清尿素態N濃度には有意の差がなかった.一方,稲ワラを含めて飼料給与日量を体重の3%に制限して行なったN出納試験では,N蓄積量はCP15%飼料給与時の方が有意に高く(P<0.05),尿へのプリン誘導体排泄量も多い傾向があり,BC区では有意に低下したが(P<0.05),同一CP水準内では有意の差が認められなかった.これらの結果に基づいて,微生物態蛋白質とバイパス蛋白質の宿主栄養に対する貢献について考察した.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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