第一胃内分解性蛋白質(RDP)と非分解性蛋白質(UDP)の摂取比率が異なる場合の子牛の増体成績
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概要
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平均体重129kgのホルスタイン種雄子牛20頭を用い,5頭を1区とする4区に対してそれぞれ第一胃内蛋白質分解率の異なる4種類の飼料を不断給与し,8週間の増体成績を比較した.各区にこおけるRDP,UDP摂取量は,ARC飼養標準に照らせばI区はRDPが過剰でUDPが不足し,II区はRDP,UDP共にほぼ適当であった.また,III,IV区はRDPが不足でUDPは過剃であり,その傾向はIII区よりIV区において著しかったが,1日増体量には全区間で有意の差がなかった.しかしII区の乾物摂取量が最も少なかったため,飼料の利用効率はII区が優れていた.血中尿素態N濃度はにほぼRDP摂取量に比例していたが,I区とIV区では血漿中の必須アミノ酸/非必須アミノ酸比が有意に低く(P<0.05),一方グリシン/側鎖アミノ酸比は有意に増翻した(P<0.05).以上の結果から,ARC飼養標準の示すRDP必要量はあまりに過大であり,そのためIV区においてさえ微生物態蛋白質合成はあまり制約されなかったのではないかと考えられた.
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