高圧溶媒抽出したタマネギケルセチン類の定量
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概要
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タマネギに含まれるケルセチン類分析の省力化を図ることを目的として, ケルセチン類の抽出にPLEの適用を試みた. タマネギ凍結乾燥品からのPLEによる抽出条件としては, 80%エタノール水溶液を抽出溶媒に用い, 40℃で5分間の静置を4回繰り返す条件が最適であった. 品種・栽培地の異なるタマネギを対象にケルセチン類含量を測定すると, Q-3,4-diGlcとQ-4-Glcとの合計量は31.7〜108.3μmol/100g-FWの範囲に分布しており, その合計量に比例して, ラジカル消去活性も高まった. また九州で栽培されたタマネギにはQ-3,4-diGlcが, 北海道で栽培されたタマネギにはQ-4-Glcが多い傾向にあった.
- 社団法人 日本食品科学工学会の論文
著者
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沖 智之
独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター・作物機能開発部・食品機能開発研究室
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増田 真美
科学技術振興事業団
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須田 郁夫
独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター・作物機能開発部・食品機能開発研究室
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沖 智之
九州沖縄農業研究センター
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沖 智之
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター
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阿部 秀子
株式会社ピエトロ
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中川 強
株式会社ピエトロ
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