DMAC法による豆類中の総プロアントシアニジンの定量法
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概要
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豆類中の総プロアントシアニジンを定量するために,DMAC法にもとづく96穴プレートを用いた方法の最適化を行った.本法での添加回収率は,プロアントシアニジン当量で1.0,2.0,4.2 mg/gの黒大豆種皮抽出物を大豆粉砕試料に添加した場合,96.1~97.9 %であった.8種の異なる豆類について,2反復の測定を異なる3日間で行った結果,併行相対標準偏差(RSD<SUB>r</SUB>)と中間再現性相対標準偏差(RSD<SUB>int</SUB>)が,それぞれ0.5~4.1 %,0.9~4.7 %の範囲であり,本研究で提案された分析法は良好な室内再現性を示した.DMAC法で定量した59試料の黒大豆中の総プロアントシアニジン含量は0.33~2.97 mg/gの範囲であり,バニリン硫酸法での定量値と高い相関を示した.しかしながら,バニリン硫酸法による定量値は,59試料のほぼすべての試料において,DMAC法での定量値より高く,両分析法による定量値を直接比較する場合には,留意すべきである.
著者
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沖 智之
独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター・作物機能開発部・食品機能開発研究室
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須田 郁夫
独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター・作物機能開発部・食品機能開発研究室
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沖 智之
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター
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菅原 晃美
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター
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古川(佐藤) 麻紀
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター
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