トドマツ主体の択伐林において林分構造が成長に与える影響
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概要
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本研究ではトドマツ主体の択伐林における林分構造と成長の関係を調べた.最初に,林木を樹種と胸高直径によって6つに分類した.樹種は針葉樹と広葉樹に,胸高直径は小径級,中径級,大径級に分類した.主成分分析によって6種類の材積は第一主成分と第二主成分によって表現できることが示された.第一主成分は小中径針葉樹の材積と大径木の材積の差を表しており,第二主成分は中大径針葉樹の材積と大径広葉樹の材積との差を表している.次に,重回帰分析によって林分材積の純成長量,粗成長量,枯損量が二つの主成分と相関を持つことが示され,林分材積の成長と6種類の材積との関係が数量的に示された.第一主成分は林分構造が材積成長に与える影響を安定的に示しており,第二主成分はこの影響が択伐によって変動することを示していた,以上の結果から,中径針葉樹が多い択伐林は材積成長量が大きく,また,回帰年が短ければ大径木もあまり材積成長を抑制しないことが導かれた.
- 森林計画学会の論文
- 1995-09-30
著者
-
高田 功一
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林
-
高田 功一
東京大学農学部
-
龍原 哲
東京大学農学部
-
山本 博一
東京大学北海道演習林
-
犬飼 浩
東大 農 北海道演習林
-
山本 博一
東大 大学院
-
龍腹 哲
東京大学農学部
-
高田 功一
東京大学北海道演習林
-
犬飼 浩
東京大学北海道演習林
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