流域における伐採の動向と素材生産量の予測 : 福島県奥久慈川流域の事例
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概要
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福島県の奥久慈川流域にある4町村を対象地域として,伐採性向の調査を行い,それを基にしてこの流域における素材生産量を5分期(25年)後まで予測した。最初に,この地域の伐採性向を把握するために,森林所有者の意向をアンケート調査した。その結果は次のようになった。1)間伐を行っている所有者は定期的に間伐を行っていたが,主伐は臨時収入を得るためなどによるものが多かった。2)回答のあった所有者の多くは伐採齢として標準伐期齢前後を考えており,長伐期を明確に考えている所有者は比較的少なかった。3)伐採齢を特に考えていない所有者も多く存在していた。次に,この流域の平均的な育林体系に対応した素材収穫表を調製した。ここでは,地利条件と木材価格を考慮にいれて間伐材の生産量を予測した。最後に,伐採に関する条件を設定して,素材収穫表と現在の齢級別面積から,材長別末口径級別の素材生産量を予測した。
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