天然林施業計画作成手法のシステム化(I) : 林型区分と林分成長シミュレーションによる択伐率の決定

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概要

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天然林施業を行うためには森林の持つさまざまな機能を保ちながら適切な保続収穫を得られる施業計画を作成することが必要である。しかし、大面積の天然林における択伐施業を対象に信頼度の高い施業計画を作成することは難しい。そこで、本研究では、容易かつ信頼性の高い天然林施業計画作成手法の開発を目標とする。本報告では、林型区分と林分成長シミュレーションモデルを利用して計画対象林分の適切な択伐率を決定し、収穫量を予測する手法について検討した。実行例として東京大学北海道演習林内の天然林の一部を対象に択伐率の決定を行った結果、将来の林分構造の変化を予測した択伐率を決定することができた。今後、林型区分へのリモートセンシング技術の導入やより精度の高い林分成長モデルの開発を進めることにより、さらに的確な択伐率の決定と収穫量の予測を行うことが可能になると考えられる。
日本森林学会の論文
1994-03-01

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