多変量解析法による天然林の林型区分(I) : 択伐林分の場合
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概要
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天然林施業において, 林型があまりに多すぎることは実践的でない。本報では, 東京大学農学部附属北海道演習林管内の天然生択伐林分の調査結果に多変量解析法を適用することによって, 各林分の相互関係を明らかにし, 林型の分割, 統合の可能性について検討した。特性値として, 6樹種群別6直径階別の本数密度分布を用いた。解析の手順は以下のとおりである。1)クラスター分析法によって天然生択伐林分を類別し, デンドログラムに表す。2)主成分分析法によって, 各調査結果をスコア散布図上に表す。3)デンドログラムと散布図を用いて, 各標準地の相互関係および同一林分の経時変化の傾向について考察する。4)林型区分の妥当性を検討し, 同演習林内の天然生択伐林分を数個の林型に大別する。得られた結果は, 従来の経験からして妥当なものであり, 林型区分における多変量解析法の有効性が示された。
- 日本森林学会の論文
- 1987-04-25
著者
-
石橋 整司
東京農工大学農学部
-
高田 功一
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林
-
高田 功一
東京大学農学部
-
田中 和博
東京大学農学部
-
石橋 整司
東京大学農学部
-
柴田 前
東京大学農学部附属北海道演習林
-
南雲 秀次郎
東京大学農学部
-
田中 和博
東京大学農学部:三重大学農学部
-
柴田 前
東大 農 北海道演習林
-
南雲 秀次郎
東京大学
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