囲碁におけるシミュレーション結果の継承を用いたモンテカルロ法の改良
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概要
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近年,モンテカルロ法を用いたコンピュータ囲碁に関する研究が広く行われている.通常,モンテカルロ法をコンピュータ囲碁に用いた場合,着手後の探索木はメモリに保存されていなかった.本論文ではモンテカルロ法におけるシミュレーション結果の継承という新しい概念を提案し,以前行われたシミュレーション結果を再利用することでアルゴリズムの効率化を図った.原始モンテカルロ法,UCB1アルゴリズム,UCTアルゴリズムに提案手法を適用し,適用していないプログラムとの比較実験を行ったところ,原始モンテカルロ法に62.5(± 3.9)%,UCB1アルゴリズムに59.2(±4.0)%,UCTアルゴリズムに54.5(± 4.1)%の勝率を得た.これらの結果より,モンテカルロ法におけるシミュレーション結果の継承という新しい概念の有効性を示すことができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2010-03-01
著者
-
小谷 善行
東京農工大学共生科学技術研究院先端情報科学部門
-
小谷 善行
東京農工大学大学院工学府
-
小谷 善行
東京農工大
-
豊田 琢磨
東京農工大学工学部情報工学科
-
松本 祐輔
東京農工大学大学院工学府情報工学専攻
-
佐々木 健太
東京農工大学大学院工学府情報工学専攻
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