将棋におけるプロの指し手とそれ以外の手の判別分析
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概要
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局面評価関数が線形和であるときプロの指し手の特徴量ベクトルからプロが選ばなかった指し手の特徴量ベクトルを引いた差分ベクトルを評価関数で評価すると正の値になるはずである。すなわち、プロの指し手を最善手とする局面評価関数は、プロの指し手の特徴量ベクトルからプロの選ばなかった指し手の特徴量ベクトルを引いた差分ベクトルの線形和を正の値にするような線形結合である。このような線形結合は、判別分析により求めることが出来る。プロの棋譜2000対局分を判別分析した結果、86%の確率でプロの指し手の評価値がプロの選ばなかった指し手の評価値よりも高くなるような評価関数を得ることができた。また、得られた局面評価関数は、人間の調整した局面評価関数とほぼ同等な強さを持っていた。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2002-03-15
著者
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