枝分かれ同時確率モデルを用いた「AのB」の意味分類(語彙・意味)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
日本語における多義性を持つ表現として,「AのB」という表現がある。「AのB」とは,連体助詞の「の」が名詞を伴って「〜の」という文節を構成し,その文節が体言に係る場合を指す。「AのB」は文中における単語Aと単語Bの関係によって様々な意味になりうる。「AのB」は,文中に高い確率で出現するため,意味解析の上で重要な問題である。現在,専用の辞書を用いる方法や国語辞典を用いる方法等,様々な方法が提案されている。本研究では,木構造の概念知識を用いた機械学習を用いて,「AのB」の意味を推定することを目的としている。単語の概念共起確率を上位概念の共起確率の積によって近似する,枝分かれ同時確率モデルを用いて機械学習を行った結果,19択問題において67.2%の精度を得た。
社団法人情報処理学会の論文
2008-01-21

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク