将棋における局面変化に応じた評価関数

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概要

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コンピュータ将棋において、強い将棋システムを作るには正確な評価関数(以下評価関数という)は、駒の損得、王の安全度、駒の位置の良さなどの数値の加重和で表されす。しかしこのような単純な評価関数では、ゲームにおいて極端に状況が変わる場合に正しい評価ができない。特に将棋では、序盤、中盤、終盤で価値の考え方が大きく変わってくる。そこで、本稿で述べる評価関数では局面の状況の変化に応じて、それぞれの評価要素の重みを変化させる手法を用いた。局面の状況の判断においては、王の周りの状況に注目し、先手と後手に王に分けて、王の一マス、二マス以内の駒の数、駒の利きの数を調べ、その数によって重みを変化させるようにした。本稿では、その手法についての詳細を述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

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