注視点を考慮した腸管展開画像の適応的表示法(マルチメディア応用,<特集>画像の認識・理解論文)

概要

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本論文では,ユーザの指示に応じた腸管展開画像の適応的表示法を提案する.これまで,内視鏡で撮影された画像列を変形しつつつなぎ合わせることによって,パノラマ画像を生成するモザイク手法が提案されている.診断のために医師が画像を提示する際には,入力画像に近い方がよいが,従来法は最初のフレームに対して変形を定義してパノラマ画像を生成していたため,提示するパノラマ画像は医師の見たい部分で大きく変形した画像になる可能性があった.また,腸内壁はひだのため多数の凹凸があり,単一のパノラマ画像では表示できない部分が発生する.そこで本手法では,ユーザが与える注視点,視線方向を基準としてパノラマ画像を生成し,注視点付近の画像を原画像に近い形で適応的に表示する手法を提案する.本手法は以下の3点からなる.1.基準フレームに対して変形を定義し,パノラマ画像を生成する.2.基準フレームを最前面に表示するように画像を整列する.3.原画像の視野範囲を変更し,ユーザが指定する視線方向のパノラマ画像を生成する.また,提案手法をグラフィックスハードウェアを用いて実装することにより,インタラクティブな変形,描画を実現した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2007-08-01

注視点を考慮した腸管展開画像の適応的表示法(マルチメディア応用,<特集>画像の認識・理解論文)

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