注視点を考慮した腸管展開画像の適応的表示法(卒論セッション(ポスター発表))

概要

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本論文では,腸管展開画像の適応的表示法を提案する.これまで,内視鏡で撮影された画像列を変形しつつ繋ぎ合わせることによって.パノラマ画像を生成するモザイク手法が提案されている.診断のために医師に画像を提示する際には,入力画像に近いはうがよいが,これまで開始フレームに対して変形を定義し,画像を上書きすることによってパノラマ画像を生成していたため,提示するパノラマ画像は大きく画像処理が施されたものであった.そこで本手法では,注視点を基準としてパノラマ画像を生成し,注視点付近の画像を原画像に近い形で適応的に表示する手法を提案する.本手法は以下の3点からなる.1.基準フレームに対して変形を定義し,パノラマ画像を生成する.2.基準フレームを最前面に表示するように画像を整列する.3.原画像の視野範囲を変更し,異なる視線方向のパノラマ画像を生成する.また,提案手法をグラフィックスハードウェアを用いて実装することにより,インタラクティブな変形,描画を実現した.
社団法人情報処理学会の論文
2006-05-18