モーションセンサと画像を用いた個人識別型位置検出手法(一般システム)

概要

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ユビキタス技術のひとつとして,人間の室内における位置情報を利用したサービスが,種々提案されている.これら従来の位置検出手法では,RFIDタグのように,センサ自体から電磁波など(光,電波,超音波)を発生させて位置検出を行うアプローチが主流である.しかし,幼稚園・保育所などの幼児教育分野への適用を考えた場合,電磁波などを発生させる手法では,必ずしも全ての保護者の同意が得られるとは限らない.そこで著者らは,1)パッシブセンサからのデータと2)カメラによる画像データとから,室内での幼児の位置を高精度で求め,かつそれが誰であるかを識別する手法を既に提案している.この中で,センサデータからの位置検出に際しては,体に取り付けたセンサのデータから歩数を求めることにより位置を計算する手法を用いて来た.しかし,この従来手法では位置精度は不十分であった.そこで本稿では,センサを足に取り付けて,足を踏み出す方向を検出可能とした,新しい歩数の計算法を提案する.得られたセンサデータからの位置情報はカメラからの位置情報と照合する.プロトタイプを構築して評価実験を行った結果,誤差を数十cm程度に押さえ得ることを確認した.
社団法人情報処理学会の論文
2007-08-23