モーションセンサとビデオカメラを用いた室内用位置検出手法

概要

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本稿では, モーションセンサからのデータとカメラによる画像データから, 室内での人の位置を高精度で特定し, かつ個人を識別する手法を提案する.従来, 人の室内における位置検出で用いられている技術としては, アクティブバッチやRFIDが主流となっている.しかし, アクティブバッチでは身体の向きによって, 正確な位置が検出できない場合があり, RFIDも電波の影響を受けて位置検出に誤差が生じる場合がある.室内において人の位置情報に依存したサービス実現のためには, 身体の向きや姿勢・電波に影響を受けない高精度な位置検出が求められる.そこで本研究では, モーションセンサとカメラを用いた室内における位置検出手法を提案する.提案手法を用いることにより, 人の向きや姿勢に影響を受けることなく正確に位置検出を行うことを可能とした.本稿では, センサデータ処理法と画像処理法の組み合わせについて, 幾つかの候補について行った評価実験について報告する.実験結果から, 人に装着した加速度センサからの歩数計算, 及び動画像処理の背景差分による移動体位置検出の組み合わせが, 運用面・精度の面から有利である結論を得た.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-07-19