ポンカンの樹冠内着果位置と品質
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概要
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ポンカンの高品質果実生産のための基礎資料を得る目的で, 収穫時の果実品質構成要因の樹間および樹内変動と分布, 果実品質構成要因間の相互関係, 着果位置と品質構成要因との関係を明らかにした.得られた結果は以下のとおりである.1.収穫時の果実品質構成要因のうち, 果実重と果汁の糖度は樹内変動がそれぞれ13.6〜22.9%, 3.8〜7.5%と小さかったが, 着色度と果汁の酸含量は樹内変動がそれぞれ33〜44%, 16.1〜33.2%と大きかった.2.ポンカン果実の樹冠内分布についてみると, 方位では南側に多く分布したが, おおむね主幹から70〜170cm, 高さ80〜260cmに多く, 長円筒状の分布を示した.3.収穫時の果実品質構成要因のうち, 着色の変動は大きく, その他はおおむね正規分布した.4.着色度と糖度, 糖度と酸含量は高い正の相関があり, 果実重と糖度および酸含量とは高い負の相関があった.5.樹冠の外周ほど果形指数は大きく, 着色度は良好になり, 糖度も高かった.また着果位置が高くなるほど果実重と果形指数は大きくなり, 着色, 糖度, 酸含量からみた果実品質は良かった.6.樹冠の南側の果実で糖度と酸含量が高かった.
- 鹿児島大学の論文
- 1987-03-16
著者
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