Ipomoea triloba L.の茎,葉柄及び葉身外植片の培養による植物体再生
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概要
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ここ三十年来,サツマイモ(Ipomoea batatas (L.) LAM.)育種への近縁野生種の利用が注目されている.しかし,多くの近縁野生種はサツマイモと交雑できないためにサツマイモ育種へ利用されていない.この交雑不親和性を克服するために体細胞融合法を利用する場合,カルスからの植物体再生条件を確立しておくことは必要不可欠である.これまでサツマイモ及び近縁野生種の細胞組織培養においてカルスからの植物体再生は種及び品種によって大きな差異があることが明らかにされており,カルスからの植物体再生条件は必ずしも確立されていない.なお,近縁野生種の細胞組織培養においては,I.trifida Don.(2x)及びI.trichocarpa ELL.についてそれぞれ葉身カルスからの植物体再生が報告されているにすぎない.本研究では,サツマイモと交雑できない2倍体の近縁野生種I.triloba L.の茎,葉柄及び葉身外植片の培養による植物体再生条件を検討した.
- 日本育種学会の論文
- 1990-09-01
著者
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