枝梢の誘引と環状剥皮がポンカンの着花結実に及ぼす影響
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概要
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1.ポンカンの枝の誘引が着花結実におよぼす影響を調べるために, 鹿児島県高山町と鹿児島市唐湊の2カ所で実験を行なった.唐湊においては環状剥皮処理の影響をもあわせて調べた.2.実験1(高山)では誘引多結実区, 誘引少結実区, 対照区の3処理を完全無作為化法3反復で比較した.3.誘引処理により収量は増加した.これは着花の増加(誘引多結実区)または結実歩合の増加(誘引少結実区)によってもたらされた.誘引により春に発生した枝のうち発育枝が減少し, 有葉花枝, 直花枝の割合が増加した.4.実験2(唐湊)では誘引区, 環状剥皮区, 対照区の3処理を乱塊法4反復で比較した.5.誘引も環状剥皮も, ともに収量を増加させた.これは着花の増加(環状剥皮区)または結実歩合の増加(誘引区)によるものであった.環状剥皮区では春の栄養枝発生が極端に少なかった.6.葉中の無機養分含量は両実験とも各区間の有意差が認められなかった.しかし着花の増加した実験1の誘引多結実区, 実験2の環状剥皮区で12月, 3月の炭水化物含量がいくぶん高い傾向を示した.
- 鹿児島大学の論文
- 1975-03-20
著者
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松本 亮司
(現)農林省果樹試験場安芸津支場
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大畑 徳輔
Laboratory of Pomology
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岩堀 修一
Laboratory of Pomology
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松本 亮司
Laboratory of Pomology
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平岡 俊三
鹿児島県果樹試験場大隅支場
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岩堀 修一
果樹園芸学研究室
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大畑 徳輔
(前)鹿児島大学
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