環状剥皮と摘葉がポンカン果実の成熟に及ぼす影響
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概要
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1.環状剥皮と摘葉がポンカン果実の成熟や品質に及ぼす影響を調べるため, 鹿児島大学農学部附属唐湊果樹園の11年生ポンカン樹32本を用いて実験を行なった.2.処理は環状剥皮木部処理, 同皮部処理, 摘葉処理, および無処理の4種とし, 1樹1区, 乱塊法で8反復とした.3.環状剥皮処理により果皮の着色は促進され, 特に木部処理では著しく, 対照より約2週間促進された.摘葉処理では着色はいくぶん遅れたが, 収穫時には対照区とほぼ同じようになった.4.環状剥皮処理により果実中の糖の蓄積は促進されたが, 収穫時には処理区間に差が認められなかった.酸含量, ス上がり発生については処理区間に差が認められなかった.5.翌春の新葉発生には処理区間に差は認められなかったが, 着花数は環状剥皮処理で著しく増加し, 摘葉処理で減少した.環状剥皮で樹勢は衰えた.
- 鹿児島大学の論文
- 1977-03-19
著者
-
松本 亮司
(現)農林省果樹試験場安芸津支場
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大畑 徳輔
Laboratory of Pomology
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岩堀 修一
Laboratory of Pomology
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岩堀 修一
果樹園芸学研究室
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大畑 徳輔
(前)鹿児島大学
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