ムラサキクダモノトケイソウPassiflora edulis Simsの花芽分化と花芽の発育
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概要
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ムラサキクダモノトケイソウの南九州における花芽分化および花芽の発育, 開花に到る状況を明らかにする目的で形態学的な観察調査を行った.1.花芽は枝梢の伸長に伴ない頂部生長点近くの葉えきに順次分化する.分化形式はキュウリの場合と非常に類似していた.2.花芽形成は伸長の停止する冬季を除き常時行われるが, 高温長日の夏季には枝梢の生長, 花芽発育ともに抑制され, 花芽は縦径1.0mm位で落下する.花芽分化および発育の適温は13゜〜25℃である.3.花芽の器官形成は求心的に行われる.4.5月〜6月開花に到る花芽は3月下旬より分化し, 約60日で花器は完成, 開花する.花芽の縦径および横径(X)と開花所要日数(Y)との間には, それぞれY=1.73X^2-14.38X+32.43,Y=7.56X^2-32.37X+36.09の正の相関が認められた.5.開花25日位前は花粉母細胞と胚珠形成始期, 14日位前は花粉, 胚のう及び珠心形成期, 7日位前は胚珠および花粉形成終期で, 開花前日花器は完成した.
- 鹿児島大学の論文
- 1989-03-15
著者
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