ヤシ科植物の形態および栽培に関する研究 : ヤシ科植物の発芽について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヤシ科植物の種子発芽について1967〜1973年に発芽所要日数と発芽率に関する実験を行い, 国内産種子は採りまき, 外国産は入手時にまいた.まき床は川砂を用い床温20〜30℃とした.結果は次の通りであった.1.発芽日数および発芽率は第1表に示す如くユスラヤシはもっとも早く35日, もっとも遅いブラジルヤシは960日を要した.発芽はチリーヤシの4%がもっとも低く, ココヤシ, オガサハラビウロは100%の発芽率となった.2.国内産は比較的外国産より発芽所要日数短く採種後の保存法の影響大きく, 従ってヤシの種子は採りまきが発芽にはよい結果をもたらすものと思われる.3.ワシントニヤ, フェニックス属は発芽日数は一般に短く17〜25日で発芽が始まり88〜92日で終った.クジャクヤシ属は一般に発芽日数は122日以上の長期間を要した.ココス亜科は70〜150日のやや長期日を要した.発芽に長期日を要する種子は硬化した内果皮や種被の吸水阻害等が発芽を遅らす原因と思われる.
- 鹿児島大学の論文
- 1974-03-20
著者
関連論文
- 紫果物時計草の人工受粉による結果率および果実品質の向上
- ムラサキクダモノトケイソウPassiflora edulis Simsの花芽分化と花芽の発育
- 紫果物時計草の果実の発育, とくに仮種皮の発育について
- 紫果物時計草の受精に関する研究 : 受粉および受精の観察
- 亜熱帯果実の品質に関する研究 : II.グアバ果実のビタミンCと石細胞
- 紫果物時計草の受精に関する研究 : 受粉処理した柱頭数が結果率ならびに果実品質に及ぼす影響
- 紫果物時計草の花粉発芽に関する研究
- 紫果物時計草の花の形態と結果に関する研究
- ゴクラクチョウカの発芽促進処理と実生の生育について
- ヤシ科植物の形態および栽培に関する研究 : ヤシ科植物の発芽について