紫果物時計草の受精に関する研究 : 受粉処理した柱頭数が結果率ならびに果実品質に及ぼす影響
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概要
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紫果物時計草の受粉柱頭数を制限して人工受粉を行い, 結果率および果実形質との関係を知るため研究を行った.結果は次のとおりである.1.結果率は1983年は柱頭1本区, 柱頭2本区および柱頭3本区それぞれ89.5%, 95.8%, 97.0%, 1984年はそれぞれ88.7%, 89.7%, 91.4%で両年とも各処理間に有意な差は認められなかった.2.果実諸形質にも各処理間に有為な差は認められなかった.3.果実諸形質のうち, 果実重-果汁重, 種子数および種子重, 果汁重-種子数および種子重, 種子数-種子重間に有意な相関(1%)が, pH-酸度間には負の相関(1%)が認められた.4.紫果物時計草の人工受粉において, 人工受粉の程度の差異が収量および果実形質になんら悪影響を及ぼさなかったことから, 受粉作業の省力化の可能性が示唆された.
- 1986-03-15
著者
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