ナフタレン酢酸によるポンカンの摘果
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概要
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1.ポンカンの隔年結果を防ぎ果実を肥大させるために2ケ所においてNAAとTH656による摘果試験を行なった.2.実験1では11年生樹を用い, NAAの濃度0,200,400,800ppmを枝別副試験区とし, 処理時期, 早期(満開5日後), 中期(20日後), 晩期(35日後), 極晩期(50日後)を主試験区とする分割区法により実験した.3.NAAは摘果効果を示し, 濃度は高いほど, また処理時期はおそい方が効果は高かった.果実の品質には処理による有意差は認められなかったが, 処理により果実重が大きくなる傾向があった.翌年の花数は処理により増加した.4.実験2では30年生樹を用い, NAAは0,200,400,800ppm, TH656は0,100,200,400ppmを枝別に副試験区とし, 処理時期, 早期(満開15日後), 中期(30日後), 晩期(45日後)を主試験区とする分割区法によって実験した.5.NAA, TH656ともに摘果効果を示したが, 処理時期の影響は明らかでなく, また低濃度処理(NAAで200ppm, TH656で100ppm)の摘果効果は認められなかった.果実の品質への処理の影響はどの区においても認められなかった.
- 鹿児島大学の論文
- 1973-03-24
著者
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大畑 徳輔
Laboratory of Pomology
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岩堀 修一
Laboratory of Pomology
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岩堀 修一
果樹園芸学研究室
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迫田 和好
鹿児島県果樹試験場
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立田 芳伸
鹿児島県果樹試験場
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大畑 徳輔
(前)鹿児島大学
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迫田 和好
鹿児島県経営技術課
-
立田 芳伸
Laboratory of Fruit Science
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