成熟期におけるビワ茂木の果実品質と収穫日および果皮色との関係
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概要
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成熟期にビワ茂木果実を採取し, 果皮色 (ハンターa値) で分類し, 果実品質と果皮色との関連性を検討した. 特に糖組成, 有機酸組成および果肉のテクスチュアと果皮色との関係について考察した.<BR>1. 着色の進んだ果実ほど糖度は高く, 滴定酸度は低かった. a値4以上の果実の滴定酸度は, 採取日が遅いほど低かった.<BR>2. ブドウ糖および果糖含量は着色の進んだ果実ほど高い傾向であった. 一方, ショ糖含量と果皮色との関係は採取日により異なり, 5月11日採取果では着色が進んだ果実ほど高かったが, 同25日には着色が進んだ果実ほど低い傾向であった.<BR>3. リンゴ酸含量はいずれの採取日においても着色の進んだ果実ほど低かった. クエン酸含量は未熟果で高く, コハク酸およびフマル酸含量は着色の進んだ果実で高かった.<BR>4. 果肉硬度はa値6~8までは着色の進んだ果実ほど低かったが, a値8以上の果実では着色の進んだ果実ほど高い傾向を認めた. また, a値12の過熟果では適熟果 (a値8) に比べて, 果肉の弾力性が強かった.
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