ビワの果実重に影響する種子形成と気象要因
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概要
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ビワ'茂木'の果実重に対する開花から成熟までの日数(成熟日数), 日平均気温の積算値(積算温度), 種子数, 種子重, 結果枝当たりの葉数, 開花後および成熟前の気象条件との相関関係を明らかにした.成熟日数と果実重との間には高い二次相関がみられ, 成熟日数が150〜180日のとき果実重は50gをこえた.また, 開花から成熟までの積算温度が2,000〜2,100℃日のとき果実重は最大であった.種子数および種子重と果実重との間にも高い二次相関がみられ, それらの増加にともない果実重は増加した.開花後および成熟前の一定期間の気象要因と果実重との関係のなかでは, 開花後31〜60日, 成熟前31〜60日, 同0〜30日および同0〜60日の積算温度と果実重との間に有意な二次相関がみられた.以上に示した項目と果実重との関係を重回帰により分析した結果, 果実重には種子重が最も影響し, 次いで成熟前31〜60日の積算温度, 成熟日数および開花から成熟までの積算温度の影響が大きいことを明らかにした.
- 1994-12-01
著者
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