甘藷粉末含有飼料で飼育された数品種の豚のロース, もも肉の遊離アミノ酸およびカルノシン含量

概要

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鹿児島バークシャー, デュロック, ハンプシャー, ランドレース, 大ヨークシャーの5品種の豚を用いて甘藷粉末添加飼料給与による豚肉(Longissimus dorsiとBiceps femoris)中の遊離アミノ酸(FAA)およびカルノシン含量に対する影響を雌雄別に調べた.1.豚肉中のFAAおよびカルノシン含量には甘藷無添加配合飼料で飼育した豚の雌雄間では有意な差はなく, 甘藷添加によってもほとんど影響は認められなかった.2.豚肉中のFAAおよびカルノシン含量のうち, カルノシンは著しく多く, ついでタウリン, アラニン, スレオニンなどがかなり多かった.背最長筋ではカルノシン, アラニン, スレオニンが雌より雄に多く, 大腿二頭筋ではカルノシン, アラニンが雌に多い傾向がみられた.3.背最長筋では雌雄ともにタウリンはデュロックに多く, スレオニンはハンプシャー, ランドレース, 大ヨークシャーに多い傾向がみられ, 大腿二頭筋ではタウリンは大ヨークシャーに, アラニンはハンプシャー, ランドレースに多い傾向がみられた.しかし, ともに有意な差ではなかった.4.大腿二頭筋のタウリン, アラニン, スレオニン含量は5品種ともに有意に背最長筋中の含量より多かった(p<0.05).
鹿児島大学の論文
1983-03-15