煙草葉のHydroxylamine ReductaseとCatalaseについて

概要

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煙草葉におけるhydroxylamine reductase作用力はFREAR and BURRELLの方法で測定出来ることを認めたのでその2,3の性質と消長を調べcatalase作用の消長と比較検討し次の結果を得た.1)Hydroxylamine reductase作用の至適pH域は8.6附近であり大豆葉6.8,桑葉7.6,甘蔗葉9.0とは異なる.2)Hydroxylamine reductase作用力の朝から夕方へかけての経時変化をみれば日照の多い12〜13時が最も強い.雨天時にはその変化はほとんど認められない.3)Hydroxylamine reductaseおよびcatalaseの作用力は葉位別にみれば共に5,6葉が最も強く, 下位葉になる程弱くなる.また健全葉とバイラス罹病葉における両酵素の作用力は共に後者が弱い.粗酵素抽出液中の窒素並びに粗蛋白質量は病葉が健全葉よりも大である.4)Catalase作用に対するhydroxylamineとnitrateの阻害度は前者が著しく大であり, 1.4×10^<-5>mol/lで阻害度約89%であるのに対し, 後者は1.4×10^<-5>mol/lでは阻害効果はみられず1.4×10^<-4>mol/lでわずかに約18%の阻害度を示すのみである.
鹿児島大学の論文
1966-12-26