豚の飼料と脂肪組成に関する研究 : とくに脂肪の化学的特性について
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概要
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硬軟両脂肪が期待される配合飼料(H飼料およびS飼料)と蚕蛹混入の配合飼料(Y飼料)を60日間与えてえた豚の蓄積脂肪について若干の化学的特性を調べ下記の結果を得た.脂肪はshoulder, loin上層および下層, bacon, hamおよびleafの6部位から採取した.1)採取脂肪はそれぞれ白色, 無臭および無味であった.2)酸価, 鹸化価およびエステル価については部位別の差が一部みられるが飼料区間の差異は認められない.leaf脂肪の酸価は他の部位のものに比し小さく鹸化価およびエステル価はやや大きい.3)沃素価については部位別の変動は明瞭でないが飼料区間の差異が一部認められる.すなわちY区のshoulder, loin下層, ham部の脂肪の沃素価はH, S区のものより高い.4)アセチル価は6部位の脂肪のすべてについてY区が最も大きく次でS区, H区脂肪の順である.5)アセチル化脂肪の鹸化後の溶液の着色度は6部位のすべてについてY区が最も大きく次でS区, H区の順である.6)Y区のhamおよびbacon部脂肪を除けば各部位ともにH区脂肪の融点が最も高く次でS区, Y区の脂肪の順である.部位別に比較すれば三飼料区ともにleaf脂肪が最も高く次でloinでありshoulder, baconおよびhamの間にはほとんど差を認めない.
- 鹿児島大学の論文
- 1966-12-26
著者
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福永 隆生
畜産化学研究室
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古賀 克也
畜産化学研究室
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古賀 克也
Laboratory of Animal Biochemistry
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福永 隆生
Laboratory of Animal Biochemistry
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