画素値分布特徴に基づく人物の検出

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概要

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本報告では、画素値分布に基づく画像特徴を用いて画像内の人物を検出する手法を提案する。フレーム間差分やオプティカルフローなど、動きを前提にした人物検出処理はカメラの移動や背景の変動に対して脆弱であるという問題を持つ。提案手法では対象物体の動き情報を利用せず、人の見え方に関する統計モデルに基づいて検出を行う。このため、カメラの移動や背景の変動の影響を受けにくい。また、従来の統計モデルの多くが対象画像間の画素値そのものの近さを利用していたのに対し、本手法では物体の構造(形状)によって生じる画素値分布の変化に着目して見え方をモデル化する。そのため、結果的に服装の違いや照明条件の変化の影響を受けにくい人物検出が可能となると考えられる。
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-09-13

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