牛の子宮と胎盤におけるガストリン放出ペプチド(GRP)の免疫組織化学的分布
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概要
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ガストリン放出ペプチド(GRP)は各種消化管ホルモンの放出を刺激する代表的な消化管ホルモンの一つであるが, 近年, 妊娠子宮における新しい調節ペプチドである可能性がヒトや羊で示唆されている.本研究は, 牛の胎盤(16例, 妊娠1〜8ヵ月)と非妊娠子宮(6例)におけるGRPの分布を免疫組織化学的に検索した.胎盤では, 強度のGRP陽性染色が子宮腺上皮細胞に明瞭に認められた.弱度であるが安定したGRP陽性染色が, 胎盤節の栄養膜細胞と栄養膜巨細胞, および子宮小丘の陰窩上皮ハイブリッド細胞と表面上皮細胞に認められた.非妊娠子宮では, 中等度のGRP陽性染色が子宮腺上皮に認められた.子宮腺でのGRP陽性染色は, 妊娠および非妊娠の両者において上皮細胞の核上部に認められ, 非妊娠子宮より妊娠子宮で強度であった.これらの成績は, GRPが牛の子宮において妊娠期および非妊娠期の両方で子宮内環境の調節機能に関与しているであろうことを示唆している.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2001-01-25
著者
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山田 純三
帯広畜産大学家畜解剖学教室
-
北村 延夫
帯広畜産大学家畜解剖学教室
-
遠藤 秀紀
京都大学霊長類研究所
-
佐々木 基樹
東京大学総合研究博物館
-
山田 純三
帯広畜産大学獣医解剖学分野:岐阜大学大学院連合獣医学研究科
-
本道 栄一
山口大学農学部家畜解剖学講座
-
ブディピトジョ テグ
帯広畜産大学畜産学部家畜解剖学講座
-
松崎 重範
北海道家畜改良事業団十勝事業所
-
クルザナ マリアベリャ
帯広畜産大学畜産学部家畜解剖学講座
-
バルタザール エマニエル
帯広畜産大学畜産学部家畜解剖学講座
-
スナルヨ スミヤティ
Department of Veterinary Anatomy, Faculty of Veterinary Medicine, Gadjah Mada University
-
北村 延夫
帯広畜産大学獣医解剖学分野:岐阜大学大学院連合獣医学研究科
-
松崎 重範
ジェネティクス北海道
-
松崎 重範
北海道家畜人工授精師協会
-
北村 延夫
帯広畜産大学
-
山田 純三
帯広畜産大学畜産学部・獣医学科・基礎獣医学講座
-
佐々木 基樹
帯広畜産大学獣医解剖学分野:岐阜大学大学院連合獣医学研究科
-
佐々木 基樹
岐阜大学大学院連合獣医学研究科:帯広畜産大学獣医学科基礎獣医学講座
-
遠藤 秀紀
国立科学博物館動物研究部:(現)京都大学霊長類研究所
-
ブディピトジョ テグ
帯広畜産大学畜産学部・獣医学科・基礎獣医学講座
-
スナルヨ スミヤティ
Department Of Veterinary Anatomy Faculty Of Veterinary Medicine Gadjah Mada University
-
クルザナ マリアベリャ
帯広畜産大学畜産学部・獣医学科・基礎獣医学講座
-
本道 栄一
山口大学農学部・家畜解剖学講座
-
Sasaki M
Laboratory Of Veterinary Anatomy Department Of Basic Veterinary Medicine Obihiro University Of Agric
-
本道 栄一
山口大学農学部
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